あらすじ

「空中（のボール）を支配しろとは何だろう」 日本生まれのブラジル人少女「アンドレーア」と、その 姉の「マリア」が、かつて日本の東京で共に生きた少女・加代と別れてから早1年半が過ぎた。 当時14歳と10歳の子供だった姉妹は、加代との別れ際に言ってくれた『Vamos viver juntas de novo』（また共に生きようね）を合言葉とし、ブラジル・サンパウロへ帰国直後から再び加代と生きる日々を模索する。 その道筋としてアンドレーアはサッカーを始め、マリアはファッションモデルを目指すことを決める。 姉妹はそれぞれプロとして成功するために、学業を続けながらトレーニングの日々を過ごしていた。 アンドレーアはサンパウロ市内のサッカーアカデミー『トランスアメリカ』に入学すると、担当コーチ（監督）となったシングーと、執行役員ナターリアから「強化トレーニングプログラム」が与えられた。 入学後約1年間のアンドレーアは、ジムでのトレーニングと1日5回の食事トレーニングを課される。 そして試合に出るための体力を付け、怪我をしない身体を作り、そしてボールの扱い方を学んできた。 12歳となったアンドレーアは、シングーより成果が認められ、彼女は初めて男子チームの遠征に同行することになった。 25ページ

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