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立花彩香は熊本で暮らす普通の女子高生。スナックを営む母親と2人、母子家庭だったが平凡ながらも幸せな日常を送っていた。しかし初恋相手の裏切りにより人生が一変する。そして、その裏切りを金と権力の力で無かったことにしようとする男たち…。時を同じくして母を病で亡くした彩香は、高校を退学すると熊本を離れ、水商売の世界に身を投じると、男社会への復讐を誓う。金も権力も持たない彩香が、女という武器を使い、男の上に君臨する“女帝”を目指す。
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女帝(2)
倉科遼・和気一作
夜の世界で“女帝”を目指す立花彩香は、大阪・十三のスナックからミナミでも五指に入る高級クラブ「エレガンス」へ移った。しかし、そこで彼女を待っていたのは、ナンバーワンホステス・麗子の陰湿ないじめと、女同士の闘い、そして熾烈な売り上げ競争だった。そんな彩香の元に“ミナミの妖怪”と呼ばれる資産家・美濃村が訪れる。美濃村を掴むことができればホステスとしての飛躍が見込める中、彩香はある覚悟を持って、美濃村の獲得に動くのだった。
女帝(3)
美濃村に続き、人気作家・大沢、IT企業社長・藤田と指名を増やし、ホステスとしての戦いで麗子に連勝する彩香は、着実に「エレガンス」ナンバー・ワンへの階段を上っていく。しかしプライドを傷つけられ「エレガンス」を去った麗子は、非道な手を使い彩香への復讐を果たそうとする。そして追い詰められた麗子は、自ら彩香に迫り…。一方、彩香を陰から支える直人も極道の頂点を目指し勝負に出る。クラブ「エレガンス」編クライマックス!
女帝(4)
大阪の高級クラブ「エレガンス」のナンバーワンホステスに上りつめた彩香。しかし、目先の目標がなくなり空虚さが募る彩香に“ミナミの妖怪”美濃村は、日本一の高級歓楽街・銀座への進出を進言する。そして、“女帝”への戦いを進めるため、自分と母を捨てた男がいる東京への進出を決める。美濃村の紹介でクラブ「アマン」で働くことになった彩香を、女子大生ホステス・薫が待つ。彩香をライバル視する薫は、彼女の客である大沢を狙い行動に移す。
女帝(5)
銀座のクラブ「アマン」のナンバーワンホステスとなった彩香。その名前は次第に、銀座界隈でも知られる様になっていく。ある日、超有名店であり老舗クラブでもある「佐和」の黒服・進藤英二と偶然、知り合う。「佐和」はチーママがホステスと黒服全員を引き抜いてしまい、苦境に立たされていた。「佐和」出身である「アマン」の弘美ママと共に「佐和」の様子を見に行った彩香は、そこで再会した進藤から強引にスカウトされてしまう。
女帝(6)
銀座の超有名店クラブ「佐和」には錚々たる客が足を運んでいた。日本を二分する広域暴力団・大翔組の次期組長の大翔、そして次期総裁候補の一人と言われる民力党・幹事長の尾上…。彩香の出生の秘密が明らかになる時、クラブ「薫」を開くも失敗し、失脚した薫がクラブ「佐和」に入店する。自らも“女帝”を目指す薫は彩香を目の敵にし、彩香を失脚させるべく暗躍を開始する。一方、大翔からのゴルフの誘いを受けた彩香は伊豆へと向かうが…。
女帝(7)
凶弾に倒れた彩香だったが、復帰した彼女を待っていたのは多くのお客による来店だった。暗躍を続ける薫だったが実を結ばず、彩香への敵意は強くなっていく。そんな中、世界規模で起こった株価の大暴落の風は銀座の街にも吹き荒れる。その風がおさまった時、自身と母を捨てた復讐すべき1人である父と対峙の時が訪れる。怨讐の果てに彩香に待ち受けるものとは?そして、クラブ「佐和」にはまた新たな客が来店し、彩香の“女帝”への試練を与える。
女帝(8)
クラブ「佐和」を訪れた吉川は京都の有名呉服の御曹司。物腰柔らかく、着物をプレゼントしたりと、彩香に尽くしてくれる。しかし、この吉川との出会いが彩香の“女帝”への試練となる。そしてクラブ「佐和」に新しいホステス・昌代が働き始める。同じ銀座でも格下の店から移籍してきた昌代は、地味で素人っぽく売れる要素を感じさせない。しかし多くの客を獲得し、彩香にとって最大のライバルとなる。しかし昌代には秘密があった…。
女帝(9)
初恋の相手・杉野が展開するマルケンビルに、大阪の企業がクラブ「カドーロ」を開くことになった。彩香をママにとスカウトに訪れたクラブ「カドーロ」の実質的経営者は服役中のはずのヤクザ・直人だった。彩香の“女帝”への戦いを最も影から支え続けた男・伊達直人。初恋相手のビルに初めての男の店ができる…心揺れる彩香の下した決断は?そして同じく大阪時代から彩香と共に歩み続けた、良き友であり戦友の美樹も一つの決断を下す。
女帝(10)
銀座でもトップクラスのホステスとなった彩香。一方、25歳を間近に控え、ホステスとして過渡期を迎えていることも自覚する。そんな彩香の元に“魔性”、“女王様”と呼ばれる銀座でも有名なホステス・リエがクラブ「佐和」に移籍してくる。リエとの出会いにより“大人の女”へと孵化する彩香。同時に、ホステスとしての将来…年老いた先、独りで年齢を重ねていく孤独感と経済的不安を意識し始める。自分に足りないものを自覚した時、彩香は“ネオン蝶”として更なる成長を遂げる。
女帝(11)
彩香の恩師であり母親の様な存在であった佐和が他界した。悲しみに打ちひしがれる彩香だったが、立ち直ると美濃村の残してくれたお金を使い、クラブ「佐和」のあった場所にクラブ「彩香」をオープンする。初日は、これまでの数えきれない繋がりが力となり、たくさんのお客が来店する順風満帆な船出となった。一方、総理大臣となった彩香の父・尾上は組閣が控えていた。悪しき習慣からの脱却を目指す尾上だったが、それを阻止する罠が既に張り巡らされていた。そんな政争に彩香は巻き込まれて…。
女帝(12)
政争の具にされた彩香を救ったのは意外な男だった。そして父・尾上の危機を救った彩香はママとして大きな成長を遂げる。しかし、一難去ってまた一難、彩香の元には客からのトラブル相談が寄せられる。クラブ「佐和」で共に働き、彩香にとって最大のライバルの一人でもある昌代の暗躍が発覚する。クラブ「カドーロ」の実質的経営者・直人も同じトラブルを抱えていた。彩香は直人と共闘し、昌代の悪事を挫くことを決意する。しかし、その果てには悲劇が待っていた…。
女帝(13)
クラブ彩香の屋台骨・店長の進藤が店を去った。クラブ「佐和」を支え、彩香の独立を誰よりも尽力してくれた進藤を失い猛烈な孤独感に襲われる彩香。進藤を失ったクラブ「彩香」にプロ野球「東京ジャガーズ」の四番打者・清田が訪れる。朴訥で口下手、しかしストレートで熱のある清田からのアプローチに心揺れる彩香。しかし清田はスランプを抱えていた。そして、そのスランプの裏にはトラブルが…。銀座の歴史と女たちの戦いを描いた特別話「銀座伝説編」も収録。
女帝(14)
クラブ「彩香」を訪れる客たちのトラブルを人脈を駆使して解決していく彩香。客の揉め事を“フィクサー”の様に解決することが、“女帝”への階段を上ることだと気づく。着実に“女帝”への階段を上る彩香に次なる試練が訪れる。四十歳を越えた最年長ホステス・幸枝から辞めたいという相談が寄せられた。ホステスに必ず訪れる年齢の問題…“美しく老いる”という銀座の女の願いであり、テーマに対して彩香はどんな答えを見出すのか?
女帝(15)
離れたことで大切さに気づき、進藤と向かい合う決心をする彩香。そしてお互いの気持ちを深く理解した二人は、長い長い遠回りの末、人生を共に歩むことを決める。進藤が店長として戻り、年を重ねたホステスの第二の人生のステージとしての小料理屋「立花」の開店準備も順調に進み、全てが順風満帆に進む彩香。しかし、彩菜を学生時代から一方的にライバル視する梨奈は、同級生で同じく彩香をライバル視する薫と共謀し、彩香の失脚を企てる。
女帝(16)
彩香と進藤の結婚式当日。これまで出会った数多の人たちに囲まれ人生で最も幸せな一日を迎える彩香。しかし、その影では梨奈と薫の悪意が小料理屋「立花」に向けられようとしていた。一方、九州でも有数の資産家だった杉野の会社が危機に陥る。代議士として、男として成長を遂げた杉野だったが、クラブ「彩香」で弱みを見せる。彩香に代わり、そんな杉野を励ますリエ。“姐御”として常に彩香や他のホステスたちを支えるリエだったが杉野との邂逅で…。
女帝(17)
燃え上がるリエと杉野の恋。しかし杉野は代議士の上に結婚している。二人の関係は次第に隠しきれなくなり、パパラッチに目をつけられる。一方、リエの存在を知った梨奈は杉野を奪われまいと躍起になる。一方、直人は敵対組織に撃たれ命の危機に瀕する。一命を取り留めた直人から彩香は人生の生き方を気付かされる。リエと杉野の恋が決着した頃、銀座に衝撃が走る。“演歌の歌姫”早乙女みどりが芸能界を引退し、銀座にクラブをオープンするというのだ。
この先は、18歳以上推奨です。一部暴力的または性的な描写があります。マンガ・マンガ雑誌を読みますか?
この作品は、18歳以上推奨です。一部暴力的または性的な描写があります。マンガ・マンガ雑誌を読みますか?