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天才伝説(1)
- 次回更新日
- -
- 作者
- 張傘 みのもけんじ
- 出版社
- ゴルフダイジェスト社
- ジャンル
- 青年漫画 スポーツ
- 配信期間
- 2025/01/31まで
- 作者
- 張傘 みのもけんじ
- 出版社
- ゴルフダイジェスト社
- ジャンル
- 青年漫画 スポーツ
- 配信期間
- 2025/01/31まで
シリーズ
天才伝説(2)
ゴルフの天才ゲンと運命的な出会いをした、日本人記者山科はゲンをカナダオープンへ連れ出した。そこでゲンはノーマン、ニクラス、トレビノたちを驚愕させるショットを見せた。山科からゲンがアボットという男に育てられたと聞いたニクラス、トレビノは驚く。彼はプロも歯が立たない伝説の賭けゴルファーだった。25年前、アボットの実力を認めたニクラスたちの努力で出場した全米オープンで首位に立ちながら、心ない記者の中傷を受けて戦いの途中で去り、以後、完全に姿を消したのだった。ニクラスらはゲンのデビューに動きだす。決まったデビュー戦は、因縁の全米オープン。記念すべきメジャーデビューの最初のホールをイーグルでスタートしたゲンが、いよいよその実力をみせつける。
天才伝説(3)
日本人記者の山科をキャディに、カナダの山中で身につけた天才的な技と野生の勘を発揮、首位を邁進するゲン。ゲンの快進撃に闘志に火がついたデーリーも後を追うが、無邪気すぎるゲンの言動に一触即発の場面も。しかしそのデーリーも次第に、ゲンの天真爛漫な性格に魅かれていく。ペブルビーチの難コースを9アンダーの驚異的なスコアで回り、首位で第2ラウンドを迎えたが次第に、ゲンの野生の勘に狂いが生じてくる。プレッシャーなのかと心配する、山科やデーリー、トレビノだが、ゲンはそのピンチをスーパーショットで切り抜け、決勝ラウンドへ歩を進めた。同組は、飛ばし屋デーリーとホワイトシャーク、グレッグ・ノーマン。一歩を譲らぬ三つ巴の戦いが幕を開けた。
天才伝説(4)
ゲンの前に思わぬ敵が現れた。かつて、ゲンの育ての親アボットを全米オープンから追放した、大物記者トム・クルーズが、今度はゲンを追放しようと罠をしかける。第3ラウンドが開始。ゲンとデーリーにノーマンが加わった三つ巴の死闘は、激しいバーディラッシュとなり、プロの意地を見せるデーリーとノーマンが、首位のゲンをとらえた。さらに新たな敵が出現する。グリーンに巧妙な罠をしかけるグリーンキーパーのダグラスだ。ダグラスの秘術をつくしたグリーンが、ノーマンとデーリーを翻弄する。いち早く、グリーンに仕掛けられた罠の存在に気づいたゲンは、ダグラスと勝負することを決意。海からの風がますま強さを増す中、鮮やかな技で、バーディを奪い返すゲン。2人の敵、魔術のグリーン、ゲンを蹴落とそうとするクルーズとの過酷な戦いに挑む。
天才伝説(5)
ペブルビーチならではの激しい風の中、厳しい大自然の中でゴルフを覚えたゲンは、自在にボールを操り首位を走り続ける。強風に加え、雨、雷が到来しプレーは一時中断。1人コースに残ったゲンに近づこうとする、ゲンの追放を画策するクルーズを追い、山科たちもコースに残った。そこにすさまじい雷鳴と助けを呼ぶ悲鳴が。雷鳴のショックでひきつけをおこした老人の口にくわえる枝を手に入れようと、ゲンはSWで木の枝を折り、SWを曲げてしまう。老人は一命をとりとめた。第3ラウンドは雷のため、翌日に延期になるが、残りの第3ラウンドは、前日とはうってかわりゲンは突然スランプに。スコアを落とし続け-14の3位に転落。首位は-17のデーリー、2位は-16のノーマン。最終ラウンドで追いつくことができるのだろうか!?
天才伝説(6)
最終日のプレスインタビューで、第3ラウンドでの木の枝を折ったゲンの行為を非難し、全米オープンからの追放を要求するクルーズ。その危機をゲンによって一命をとりとめた老人が救った。その老人こそ、伝説の大記者で現在は、USAポストの社主という人物だった。三つ巴の最終ラウンド、突然のプレッシャーがゲンを襲う。それを振り切って打ったティショットは木の上に乗り、ロストボール。ダブルボギーを叩いてしまった。しかしここで自分を取り戻したゲンは、ノーマン、デーリーを追撃し、3番イーグル、5番ホールインワンを鮮やかにきめる。ゲンの底知れぬ天性の能力に驚嘆しつつ勝負を挑むのはデーリー、ノーマンの他にもう1人。グリーンの魔術師と言われるグリーンキーパー、ダグラスもグリーンに罠をしかけてゲンを待ち受ける。最終ラウンドの死闘は一歩を譲らぬ展開に。
天才伝説(7)
ゲンの一挙手一投足に目を光らせ、執拗に抗議を続ける悪徳記者クルーズだが、競技委員は彼にまったく取り合わない。出遅れたゲンは7番で首位のノーマンに追いつくが、ノーマンも意地のバーディで跳ね返す。そして12番ホール、はなされていたデーリーが起死回生のホールインワンを決めて一気に浮上。対してゲン、ノーマンは、グリーンキーパーダグラスによる、1ガロンの水で作られたグリーンに苦戦、ゲン、パー。ノーマンがボギーとなり、ここで3人は20アンダーで並んだ。一方、遥か日本でテレビを見つめる紫垣総理大臣は、ゲンに飛行機事故で行方不明となった娘の面影をみて驚く。3人は一線に並んだまま14番へ。残り5ホール、横一線から抜け出るのは誰だ?
天才伝説(8)
16番で、右バンカーを狙ったゲンのティショットは、バンカーにつかまってしまう。それを見たノーマンはあえて、力の勝負を挑みゲンと同じルートを狙うがこれもバンカー。2人に一歩遅れたデーリーはドライバーが折れるほどの一撃を見せてバンカーをクリア。セカンドを一気にほおりこんでしまった。ついに3人は23アンダーの驚異的なスコアで並んだまま最終ホールへ。このロングホールでイーグルを奪った者が勝者となる。2オンを狙い、ゲンとノーマンはスーパーショットを放つ。反対にドライバーを失い、1番アイアンでティショットしたデーリーは、2人に遅れを取った。しかしシャフトをへし折るすさまじい1番ショットのセカンドが、奇跡の2オン。全米オープンの死闘、ついに終焉へ。
天才伝説(11)
アボットとゲンを迎え撃つ、裏世界の現在のトップは曲者ビリー・ダンクと粗暴なジム・クルーズ。さらにカーライルの腹心、ヘンリー・コットンがゲームの立会人となった。ゲームはツーボールフォアサム。お互いが一つのボールを交互に打っていくストロークプレー。試合はアボットのブランクを感じさせない凄味の効いたドライバーショットで開幕した。ゲンとアボットのキャディは、ニューヨークで急造したタクシー運転手とブルックリンの非行少年のボスの2人。敵ペアは、アボットの存在感とゲンの天才的ショットに驚き、気持ちを引き締める。最初からハイレベルな技術とのやりとりと、裏世界のゲームならではの駆け引きの応酬が続き、序盤から白熱の展開に。
天才伝説(12)
コースには様々な罠が仕掛けられ、さらに試合を観戦する悪徳記者クルーズも、卑劣な策謀を巡らせていた。独断専行のクルーズの策謀は、逆にその息子ジムの足を引っぱり、ジムは退場させられたが、周到な黒幕カーライルは、ダンクのキャディを2番手に、そして3番手には裏世界の魔王と恐れられる男を切り札に温存していた。1打リードして後半戦に突入するが、25年ぶりの緊張と暑さで、アボットに疲労の色が濃くなってきた。そして12番のティショットでついにミスし、右の林深くに打ち込んでしまった。ゲンの肩に大きな負担がかかってきた。ゲンのウルトラリカバリーで、林から脱出したものの、ボールはクロスバンカーへ。危うし、ゲン&アボットチーム!
天才伝説(13)
デーリーに後を託したアボットは、罠が仕掛けられたバンカーから最後のショットを放ったが、グリーンを大きく外してしまう。そのピンチをデーリーが見事なカップインで救った。残り5ホールで並ばれてしまったゲンたち。その横では紫垣総理の密命でゲンを追ってきた渡辺秘書官は、アボットと接触。形見のパスポートを見て、ゲンが人質となった紫垣総理の孫であることを確認。切り札として登場した裏世界の魔王テイラーを見た途端、デーリーの顔色が変わった。酔いどれを装いながら、テイラーを挑発し、ゆさぶりをかける。その目には復習の思いが……。デーリーにバトンタッチし、木陰で休むアボットに一人の男が近づく。その男、カーライルは25年前の怨念をアボットに一気にぶつけ始める。
天才伝説(14)
裏世界の魔王テイラーは、けた外れの強さを見せるが、はむかう者ならパートナーのダンクといえども潰しにかかる悪辣さで、次第にダンクとの間に不協和音が漂う。ゲンは、テイラーの傲慢な態度に怒りを覚え、スーパーショットを連発する。決着は最終ホールにもつれこみ、決着を見届けるため、アボットとカーライルは18番グリーンに向かった。そして一度は姿を消したクルーズも、再び悪謀を胸に登場。様々な人々の因縁に満ちた、裏世界の危険な戦いがいよいよ決着する。最後のショットは、アボット自身が放った。25年前、無二の親友だったカーライルとの決別を決定づけた因縁の8番アイアンのショット。その奇跡の一打がカップに吸い込まれていく。
天才伝説(15)
アボットとカーライルの25年前の遺恨と秘密の過去を背負って、舞台は2人の故郷、スコットランドへの急転する。全米オープンで優勝し、鮮烈なデビューを遂げたゲンは、人知れない裏世界での死闘を経て、その天才的な才能にさらに磨きがかかった。ゲンの新たな戦いの場、全英オープン。ゲンの前に、育ての親でゴルフの師でもあるうアボットと、全米オープン以来、不思議な友情で結ばれたジョン・デーリーが立ちはだかる。さらに、カーライルGCで戦った裏世界の魔王テイラーと、ダンクも表舞台、全英に出場。これまでのトーナメントの次元を超えた凄まじいデスマッチレースが、名門ロイヤルリザム&セントアンズGCを舞台に展開される。
天才伝説(17)
全英3日目。異端児デーリーを除き、素姓も経歴も分からない無名のゴルファーが上位を独占する展開に、世界中がどよめいていた。戦いはさらに大波瀾の予感に満ち始める。雨が止み、複雑だった風が素直な風になった途端、伸びていたスコアが止まったのだ。師弟対決となったゲンとアボット。2人は18番ティに立つ。414ヤード、パー4、風はフォロー。1オンを狙い、ゲンは渾身のドライバーショットを放った。メジャーの檜舞台で、大自然の中でゴルフを覚えた天才児ゲンの野生が目覚め、アボットを追いつめる。メジャー選手の追随をまったく許さず、野生児の天才的な技と裏社会のおどろおどろしい技とによって、全英オープンは異様な雰囲気を放っていた。テイラーとデーリーの舌戦も激しさを増す。